エンジンまわり
ちょっと非力なエンジンですが、こうしたチューニングで気持ちの良い乗り味を得られています。コストパフォーマンスにも考慮した好ましい結果ですが、ぜひ参考にしていただきたいと思います。

  ■スポーツエアクリーナー/オリジナル
  ■スポーツカムシャフト/純正部品
  ■スポーツマフラー/RPM製80RAPTER改(オリジナル)
  ■HE゛ATチャージャー/オリジナル
  ■HE゛ATサンダー/オリジナル
  ■レーシングスパークプラグ/NGK


「ホンダ ビート」は水冷直列3気筒エンジンで排気量は660ccで、もう一方の「ホンダ FTR」は空冷単気筒エンジンで排気量は223ccですから、「ホンダ FTR」は「ホンダ ビート」の約1/3の排気量であり、「ホンダ ビート」の1気筒分のエンジンを持っているということになります。
ともに約220ccのシリンダ(内径×行程は「ホンダ ビート」=66mm×64mm・「ホンダ FTR」=65.5mm×66.2mm)の爆発力を活かして走っているわけですから、冷却方式や気筒数は異なっていても、なんだか縁ある排気量なんだと思っています。



エンジンは基本的にノーマルですが、カムシャフトは同じタイプの125ccエンジンのものを流用してハイカム仕様になっていて、吸排気系のトータルなチューニング&カスタマイズにより、ノーマルよりも数段に楽しく乗れるようになっています。

吸気系では、エアクリーナーエレメントをノーマルの濾紙タイプからスポンジタイプに変更してあり、これだけでも大幅に吸気効率を上げることができていますが、さらにキャブレターをCVタイプからVMタイプに変えたことで大幅にフィーリングを変えています。
そのキャブレターは、リーズナブルなケイヒン製/PE28コピー品から始まって「OKO製/PWK30」→「ケイヒン製/PWK28」を使っていたのですが、最終的には「ケイヒン製/PE28」になりました。やはりスタンダードな円筒型スロットルバルブのキャブレターの方が好みに合っているようです。

排気系では、先に書いたようにカスタマイズしたマフラーを取り付けてあり、吸気系の仕様変更との相互作用によってトルクもパワーも確実に上がっています。
私としてはそれほど動力性能にこだわっているわけではありませんが、現状のトルクフルな走りを味わえるのは、とても楽しいことですね。


マフラーは現行の排気騒音および排出ガス規制をクリアしている政府認証の製品「RPM製/80-D RAPTOR(キャタライザー付き)」を取り付けていますが、その全長やサイレンサーの角度などを変更して私好みの形状に変えています。
さらに最近になって耐熱黒色で塗装したことで精悍さが増したと思っていますが、あくまでも自己満足です。


吸排気系の変更によって全域でのトルクフルなフィーリングが強まり、より単気筒エンジンらしい力強い鼓動感が楽しめるようになっています。
「ホンダ FTR」のエンジンは5000回転以下での取り扱いを重視した低中速タイプになっていますが、“HE゙ATサンダー”&“HE゙ATチャージャー”の効果も相まって、さらに高回転域も滑らかに回るようになったように感じていますが、何よりも単気筒エンジンのオートバイらしさを感じさせてくれるスポーツバイクに仕上がっているんですよ。

タフで信頼性の高い
ホンダ製エンジン
カムシャフトカバーが
少しだけ光っています
キャブレターは
ケイヒン製のPE28
カムシャフトは
125ccエンジンのものを流用
エアクリーナーは
乾式スポンジタイプ
キャタライザー付きの
スポーツマフラー
※吸排気系のライト・チューンですが、その効果は想像以上ですよ!!